患者さんやご家族から伺うご質問をあげてみました。
ご参考にしてください。
Q
この病棟はすぐに入れますか?
A
お部屋が空いていれば、可能です。
Q告知されていないと入院できませんか?
A
病名・今後の見通しについて十分にご理解をいただくことは絶対の条件ではありません。
しかし、病気について認識をしっかりと持っていただき、ご本人の希望を支えていくケアを行っていくことが重要だと考えています。
そのため、患者さんからのご質問にはうそはつかず、誠実にお答えしていくことにしています。
あくまで白を切りとおすことは、不満や不信を助長するばかりか、よいケアは出来ないと考えています。
Q患者に何にもしてもらえないと聞きましたが?
A
いいえ、症状を和らげるためのお薬や点滴の投与、環境整備など、患者さんに行う医療はたくさんあり、当病棟でも積極的に行っています。
しかし、残念ながら、がんそのものを退治するための治療は行っていません。
それは、負担のほうが大きいと判断されているからです。
患者さんを見捨てているわけではなく、苦しみを和らげる目的があるからです。このことを十分ご理解下さい。
Qがんでないと入院できませんか?
A
現在、認定された緩和ケア病棟でお受けできる患者さんは、がんかエイズの方に限られています。
心不全・脳卒中・腎不全・肝硬変・糖尿病・肺気腫(COPD)・重症肺炎・神経難病(ALSなど)など厳しいご病状になられる患者さんにも当然緩和ケアが必要ですが、現在のところ2つの病気だけが対象とされています。
Q抗がん剤や手術もやっていただけるのですか?
A
当病棟に入院されるのは、抗がん剤や手術の治療が終了された患者さんです。
したがって、それらの治療を行う方針の方は、それぞれの科に入院し、治療とケアを受けていただかねばなりません。
ですから、当病棟では、一般的にはそれらの治療は行いません。
ただ、腹水や胸水を抜く処置・簡単なカテーテルの交換・一部の内服抗がん剤(前医からの継続のみ)などは行っています。
外来で、ご相談させていただきますので、遠慮なくお尋ねください。
Q退院もできますか?
A
入退院は、患者さんの意思を尊重しています。
したがって、退院についても、ご病状・ご希望・ご家族の準備を総合的に判断して、できることなら患者さんご本人の希望通り退院できるよう支援させていただきます。
再入院の際は、入院ベッドをご用意することをお約束いたしております。
Q料金は高いのですか?
A
健康保険の適応になっていますので一般病棟とかわりありません。
当施設で特別な料金は頂いておりません。
Q病棟の見学はできますか?
A
コロナ禍の現在は見学を中止しております。
Q完全看護と聞きましたが、付き添いは必要ですか?
A
付き添いは必ずしも必要ではありません。
ただ、患者さんが落ち着かれない時や、さびしいと悲しんでいらっしゃる時、ご病状が厳しいときには、昼夜を分かたずご連絡し、付き添いをお願いしています。
また、認知症や、脳の機能障害のために、ナースコールをご自身で押せないとか、徘徊(はいかい)されるような場合は、常時の付き添いをお願いせざるを得ないこともあります。
当病棟は老人施設ではなく、患者さんとご家族が貴重な時間をともに過ごしていただく場所です。
それをご理解いただきたいと思います。
ご家族が疲れ果てる場合もあるかと思いますが、そのことにもスタッフは気を配らせていただきますので、コミュニケーションを深めて、何とか患者さんとご家族を支援していきたいと考えています。