地域包括ケア病棟は、急性期治療の後、すぐに自宅・施設等へ戻る事に不安がある患者さんや社会的入院が必要な方が対象になっています。
さまざまな疾患(整形疾患・脳血管疾患・心臓疾患・呼吸器疾患など)の方が入棟され、主治医の指示の基、必要に応じて理学療法士(5名)、作業療法士(3名)、言語聴覚療法士(1名)による専門的なリハビリテーションや日常生活指導等を行っています。
リハビリテーションでは、身体機能が低下している方、日常的な動作(トイレ動作・歩行・階段昇降など)やしゃべること、飲み込むことに不自由を感じている方々に退院後の生活を想定し、課題をご本人、ご家族と共有し目標設定をしています。
退院先に合わせた模擬的な動作訓練など、希望に沿ったリハビリを提供します。
日常生活指導は、リハビリ専門職が提供する生活指導(POC:Point of Care)で、日常的な動作に重点を置いたケアを提供します。
リハビリテーションで獲得した能力を普段の生活で行えるように、病棟スタッフと協力し、安全に配慮したうえで提供しています。
また、生活に必要な能力を維持できるように、退院後も続けられる自主練習の指導も実施します。
ご家族様には、安全に行える介助方法の提案も行っています。
退院前訪問指導
ご自宅に退院される予定の患者様が安全に在宅生活を送れるよう、ご自宅に訪問させていただき、住宅改修の提案や実際の生活場面での動作確認や動作指導を行います。
その患者様の身体機能と家屋状況に合わせた動線の再考や、必要に応じて段差の解消・手すりの設置を検討します。
退院前カンファレンス
ケアマネージャーや看護師、リハスタッフ、患者様、ご家族様、福祉用具専門相談員、施設スタッフ等と協働して退院後の生活について話し合いをします。
現在の身体機能や能力、患者様と家族の希望などの情報共有や今後の方向性の確認、退院後に必要なサービスの検討を行い、退院後も安心・安全で希望に沿った生活ができるようサポートいたします。